失明する可能性も?コンタクトが引き起こす角膜浸潤



角膜浸潤とは角膜に傷ができて角膜上皮と実質が炎症を起こしている状態の事です。これが進行していくと角膜上皮が欠損して角膜潰瘍に至ります。ここまで症状が進行すると最悪の場合は失明するリスクもあります。コンタクトレンズが引き起こす障害の中でも特に重たい障害で、失明までいかなくても大きく視力が低下してしまいます。角膜に傷がついた時に細菌などが発生して感染すると合併症を引き起こす可能性もあります。

治療を行って症状の進行を抑える事ができても失った視力が戻らない事もあるので、重たい症状に発展する前に対策をする事が大切です。角膜浸潤が引き起こる原因はレンズが眼に長い時間接着している事で乾燥したり、酸素不足が発生して傷ができてしまう事です。そこに細菌が発生して合併症が発生していくので、対策としては着用する時間を極力短くする事と就寝時には絶対に着用しない事です。

着用時間は一日平均で8時間以内を目安にして必要がない時は裸眼で生活したり、視力矯正を行うにしても眼鏡で対応する時間を意図的に作るべきです。レンズ自体に細菌が発生すると角膜浸潤の症状が出た時により重篤な症状を引き起こすので、洗浄をしっかりして清潔な状態を保つ事が大切です。